早春の伊豆

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先日、稲取のつるし雛、河津桜を見に、姉と伊豆へ行ってきました。

伊豆は何度か行ったことがあるのですが、この時季は初めて。
せっかくなので、有名なこのイベントを両方、いっぺんに楽しもう!というのが、
今回の旅のコンセプトです(あと、せっかく買ったデジイチの練習も♪)。

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写真は、現代の作家さんの手づくりのものですが、
昔は、古い着物を裂いて、おばあちゃん達が一針、一針縫っていたそうです。
江戸時代や明治時代のつるし雛の展示もあったのですが、渋い色合いで、
今のお雛様のイメージからは、ほど遠いけれど風合いがとても素敵でした。

この時期、稲取は町をあげて、つるし雛イベントで盛り上がっています。
普段はブティックだったり、八百屋さんだったり、はたまた漁協の倉庫だったり
というところでも、つるし雛や、ひなストラップなんかを売っていたりします。

もちろん、そういうところで売っているのは、ほとんどがMade in China(?)の
つるし雛だったりするので、お値段も500円から、せいぜい3000円くらいまで。
おみやげにするには、手頃なお値段のものが並んでいて、飛ぶように売れています。

その一方、稲取っていう町は、面白いところだなぁと思ったのですが、
すごくひなびた(失礼!)小さい漁村なのに、昔ながらの素朴な感じの
手芸用品店が、ざっと見かけただけでも5~6軒もあって、それぞれに
そのお店オリジナルのつるし雛キットや、作品が並んでいるのです。

そして、そのうちの1軒で見たつるし雛に、釘付けになってしまいました。

それは、桃の節句ではなく、端午の節句向けに作られたものだったので
鯉のぼりや、熊、馬、兜、きじなどが吊るされていたのですが、
その中の、白いわんこが、めちゃくちゃ可愛いかったのです!
赤い前掛けをしていて、立ち耳、巻き尾、キリッと揃えた前足・・・。
日本犬好きのツボをつかれてしまいました(^^ゞ

お店のオーナー(おばあちゃん)の娘さんが、オリジナルで考えて
パターンから起こしたものだそうで、すごく愛があるのです。
(モデルのわんこがいるって、おっしゃっていました)。
とっても欲しかったのですが、諭吉先生が何人も必要だったので、
泣く泣く、あきらめたんですけど・・・。忘れられない印象的な作品でした。

もちろん、それが手頃なお値段であれば、うれしいとは思いますが、
自分自身が、ものづくりをしているせいもあって、
いいものには、それに見合う、作者が納得のいくだけの値段をつけて欲しい
と思います。
安く提供するためには、材料費を削ったり、必要な手間を省いたり、
自分に対する報酬を、不当に安く見積もったりすることだから・・・。

作り続けることに疲れたり、嫌気が差して、いいものを作る人がいなくなってしまったら、
その方が、よっぽど寂しい・・・と思うのです。

本当に心がこもった、いいものは、わかる人には自然と伝わるし、
そういうものは、その時すぐは無理でも、お金を貯めてでも買いたいと思うのです。
そのお店も、特にネットも広告宣伝もしないそうですが、
やはり根強いファンの方がいて、遠くから買いに来られるそうです。

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河津桜は、2~3分咲きといった感じでしょうか。
満開までには2週間くらいかかりそうでしたが、
日当たりのいい場所では、結構、きれいに咲いている木もありました。
ピンクの色が濃くて、ちょっと、あんずの花のような感じ。
見慣れた染井吉野が、大人っぽい和服美人だとしたら、
河津桜は、成人式のお嬢さんの振袖姿みたいな、ガーリーな雰囲気かな・・・。

それにしても、平日だというのにすごい人、人、人・・・!
(↑自分たちも、その一員なんですけど・・・)
足湯もしたかったのですが、足を入れるスキマもない満員御礼状態!
根性のない我われは、外から眺めただけで、あきらめました(ーー;)

大型バスで次々と乗り付けて、河岸の露店でガンガンお買い物をして、
イカ焼きやら、桜ソフトクリームやら、桜まんじゅうやら、食べて・・・。
杖をついておられたり、年配の方がほとんどだったのですが、
いやはや、皆さん、お元気でパワフルでいらっしゃる・・・。

見習わなくては・・・!
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by glass-alpenrose | 2008-02-23 00:17 | travel